- 年収が下がる
- 時間に余裕が無くなり、犠牲を払わなくてはいけない
- やりたいことが出来ない
30代プログラミング初心者が転職無理ゲーな理由の根拠
実際に私が30歳からプログラミングを勉強し始めて、エンジニア転職を目指しましたが、上記3点の理由から断念しました。
私の経歴とプログラミングの勉強時間について
【経歴】
中流大学卒業後、新卒から30歳までずっと営業職でした。
【勉強時間】
- 3年間地元のスクールに通い、月に合計4時間30分(3回×1時間30分)の受講
- 毎日2時間通勤の往復での自己学習
※分からない部分はスクールのメンター(マイクロソフトでエンジニアをされていた方)に常に相談し問題を解消しておりました。
大手プログラミングスクールの受講量と同じ位か、それ以上の勉強時間は確保しておりました。
私がエンジニアを目指した理由
私がエンジニアを目指し始めた理由は、希少性を高めて年収を上げる為です。
きっかけは、以下の動画の考えに感化されて、2ステップ目をエンジニアに見定めて、動き出しました。
しかし、現実はそう甘くなかったです。
30代プログラミング初心者のエンジニア転職が無理ゲーな理由の詳細
上記で挙げた理由に関して、何故そう思ったのか、私の経験と併せてお伝えしていきます。
①年収が下がる
実際に転職活動でキャリアコンサルタントや企業の採用担当者にお話を伺うと、初心者なので新卒程度の年収(約200-250万円)になると聞きました。

あくまで私のケースでして、ポートフォリオなどを纏めて実力をアピールできれば、初心者でももっと高い年収で採用される事は可能です。
当時、既に妻子持ちで、家も購入していたので、頑張って奥さんにも協力してもらい貯金を切り崩せば、ギリギリ半年は耐えられると思っていました。
しかし、年収を上げられる保証もないですし、自分だけならまだしも家族に我慢をしてもらう事に大きな不安がありました。
②時間に余裕が無くなる。
お金が無い分には頑張れたのですが、時間に余裕が無くなる事が断念の決定打でした。
私がお伺いした企業さんの中では、以下の働き方が多かったです。
- 毎日業務後に23時頃まで勉強し無いといけない
- 土曜日も勉強会がある
当然、スキルを上げる為に、勉強しないといけないと思っていましたが、業務の中で身に付くと考えていたのが、甘かったです。
稼いで家族を楽にさせてあげたいという思いで勉強しているのに、子供が小さいとても貴重な時間を見ていられない事は、何のために頑張っているか分からなくなり、断念しました。
③やりたいことが出来ない
キャリアコンサルタントによく言われた事が、初心者だからまずは、テスターになることが多いと言われ、当分やりたい事は出来ない覚悟をしないといけませんでした。
料理人の世界で言うとお皿洗いからキャリアをスタートさせるみたいなものですね。
自分がプログラミングを通して本当にやりたい事が見つけづらい
大抵の物事は、携わることで"どういう事が自分に向いているか"、"どういう事が自分が好きか"、分ってくると思います。
料理であれば、洋食、和食、中華など、どれをやりたいかを見極める際に、実際に調味料買ってレシピに沿って作って、素人なりにも失敗しながら煮るなり焼くなりの技術を使って、完成形を生み出し、こういう料理をして、こういうお店を持って、こういう人たちをターゲットにして等、自分がやりたい事が見えてくると思います。
しかし、プログラミングは"失敗したら全てが止まってしまう"、"使う技術が多すぎる"為、成果物を生み出すまでの工程が難易度めちゃめちゃ高いです。
その為、全貌を理解しづらい事から、私は明確に自分が何をやりたいのかも見つけづらかったです、、

Pythonのライブラリーは、約30万種類あるそうで、やりたい事あれば何かしら出来るようですが、
「自分がこんな事をやりたい!!じゃあこれを使ってこういう風にしていけば、できそうじゃないか?」は、勉強して知識があって初めて筋道立てて説明して伝えることできると考えています。
だから、面接の際に、初心者の唯一の武器である「熱意」も伝えずらかったです。
こんな世界を作りたいと言っても、「それって、今の技術で可能なの??」みたいなことになってしまいます。
全て把握している人はいない為、イメージだけでは全く伝わらないです。。
分からくても、プログラミング自体ゲームやパズルの様に楽しめれば良いのですが、私は、バグやエラーがあったときには、とても苦しく、ドツボにハマったときは、本当に頭が痛くなります。

この状況であれば、将来明るくないな~と感じ断念しました。
30代プログラミング初心者が転職は無理でも勉強はオススメしたい理由
転職を諦めた私は、3年経った今でも勉強は続けています。
それは営業職としても役立つことが多いからです。
小学校の必修科目になるようですが、それが納得できるくらい、今の時代役に立ちます。
私がやっている言語は以下の通りで更に、どの様に活用しているかをご紹介します。
- HTML/CSS:画像や装飾をしたメールを活用して営業する事ができる為、電話営業よりも圧倒的に幅広く効率的にリーチ出来ます。
- JavaScript:Googleを使う際に、Google Apps Script(GAS)を活用して、様々な事を効率化、自動化できる。
→例えば、
・複雑なGoogleフォームを作成する事もGASを使って効率化できる
・Googleフォームで受け付けた注文に自動返信でお礼のメールを送ったりできる。 - SQL:自分でデータベースを構築したりする事は無理ですが、既にあるデータベースから、自分が提案したい条件に沿って、データを抽出する事ができる。
- Python:Excel作業の効率化、自動化。
→顧客リスト管理する際に、大量の複数ファイルを一気に読み込んで、一つのファイルに纏めるという事をしています。
営業職や事務職で、勉強している人は少ないので、割と簡単に差別化できます。
Salceforceとか、新しいシステムを導入する際に、他の人より理解が早く、幅広く使いこなせます。
30代プログラミング初心者へ伝えたい事
これからの時代、どんな仕事でもプログラミングの勉強はするべきかと思いますが、プログラミングを仕事にしていこうとするには、覚悟と時間が必要になります。
転職については、独り身で、失うものが無い人や同じ様な境遇でも私が感じた懸念点を許容できるのであれば、十分可能なチャレンジだと思います。
私が、この経験で学んだ事は、時流を読むことの大切さです。
私が高校生の時は、エンジニアとはオタクとか一部の人向けの要素が強く、ここまで、生活に溶け込んでくるとは、思いませんでした。時流を読めて、高校時代から理系の大学に行って、勉強していればと悔やむこともあります。
今回の経験を活かして、5年後10年後を想定した行動を出来るように新しい技術や世界情勢等勉強しています。
おまけ:プログラミング初心者のエンジニア転職で注意したい点
2020年前後から世の中にプログラミングスクールが多く出始めて、「転職率90%」や「平均年収が高い」をうたい、未経験からのエンジニア転職の広告をバンバンして、集客しています。
私も、それに夢を見た一人です。
エンジニアの世界は、実力社会なので、音楽や格闘技などと同じだと思っています。
平均年収はあくまで、平均ですから数字のマジックに魅せられてしまいます。
業界の実力者数%が平均を引き上げているのだと思います。
日本では超有名バンドMr.Childrenが年間何億円稼いでいて、一方では、無名バンドが数万円稼いでいるだけだとしても、平均で見たら高くなるそんな感じです!!!
更に、スクール行ったら、誰でもなれますみたいな雰囲気になっている事がより幻想を膨らませます。
スクール行こうが、行かまいが、本人の実力次第、行ったら誰でもは、誇大広告です。
※ましてや、副業なんて私は、相当無茶な話だと思ってます。
様々なサイトや本で、初心者向けに紹介されている案件として、LP(ランディングページ)の制作案件がありますが、競争率が高いし、納期がめちゃくちゃ短いです。
案件受けるなら、数日仕事休んで終日取り掛からないと無理だろうと思います。